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戦国激女100人伝 乱世を駆け抜けたすごい美女がいた ![]() 価格: 550円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 『戦国武将 漢の死にざま』の続編。 戦国に生きた女性たちの姿を漫画とコラムで活き活きと描いている。 作画・ストーリー共にレベルが高く、独自の解釈が織り込まれていて面白い。 にわか歴女や初心者は、この本を足がかりにもっとディープな世界に踏み込んでいくといいかも知れない。 文章ページは簡潔でわかりやすい反面、マニアには物足りないかも知れないが、画像資料が豊富なので、史料が乏しくあまり知られていない戦国女性の姿をビジュアルとして見ることができるのは嬉しい。 知識の深浅はともかく、単純 |
真田幸村 伝説になった英雄の実像 (PHP新書) ![]() 価格: 756円 レビュー評価:4.5 レビュー数:6 歴史関係の本においては、フィクションが絡む作品はイマイチ苦手な僕にとっては、真田太平記よりも数段、良作でした。 |
異形の王権 (平凡社ライブラリー) ![]() 価格: 999円 レビュー評価:4.0 レビュー数:3 本書のキーワードの一つが「異形」である。 異形という言葉から何を連想するか。例えば普通と異なる、と言ったことであるが、普通では 計りえない逸脱を描いた歴史であると言える。 この異形という言葉は現代では賎視を持っていると思われるが、中世では限られたもののみに 許された特権であったのである。そうしたものが朝廷に入るとどうなるか。 後醍醐をそうした「異形の王権」として浮かび上がらせた。 特権が特権として機能したのは後醍醐の時代までであるとも網野氏は説く。 この後醍醐の政治等々が果たして王権と表現するのが |
戦国の合戦 (学研新書) ![]() 価格: 830円 レビュー評価:4.5 レビュー数:5 同じく小和田氏の著作『戦国の城』とセットで読むことで戦国時代の実像がわかる。 我々が思い描いている戦国象は多分に近世以降に形作られたイメージを元にした物であり実際の戦国とは大きくかけ離れた物になってしまっている。 本書では最近の研究結果も踏まえて実際の戦国時代とはどのような時代であり、当時の人々がどのように戦っていたのかが、教育者でもある小和田氏の読みやすい文章で非常にわかりやすく解説されている。 なかでも織田信長による兵能分離前の戦国時代の戦いにおいては軍勢のほとんどが農民であり我々の一般的なイメージする集団戦法による、たとえば武田騎馬軍団のような単独兵 |
戦国の城 (学研新書) ![]() 価格: 819円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 同じ著者の「戦国の合戦」が面白かったので、本書も読んでみた。歴史関連の著作には、さして根拠があるわけでもない自説ばかり強調した偏った記述のものも散見されるが、この著者の本はそうではない。視野が広く、いろいろな他の研究者の説にも幅広く目を向けて紹介した上で、自説についても言及している。おそらく研究者同士のネットワークを大切にしているのだろう。また、確実なことと推測に基づくことを確度にしたがって書きぶりできちんと分けて書いてある。それらの点から、比較的安心して読める。 著者は戦国の城についてまったく実態とはかけ離れたイメージを持っている多くの庶民の立場に立って、わかりや |
ヨーロッパ文化と日本文化 (岩波文庫) ![]() 価格: 588円 レビュー評価:4.0 レビュー数:8 日本の中世戦国期を知る上で欠かすことの出来ない書。 本書はテーマごとに14章でまとめられ、箇条書きされており、簡潔で読みやすい。 項目ごとの解説も過不足なく、煩わしくない。 14の章は、 ・男性・女性・児童・坊主・寺院・日本人の食事・日本人の武器 ・馬・病気、医師・書法・家屋・船・劇・その他 現代の日本と変わらぬものもあれば、現代から見れば寧ろエキゾチックな印象を抱くものもある。 次は感動した一項。 「われわれの間(ヨーロッパ)では普通鞭で打 |
【新版】 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り (朝日選書(777)) ![]() 価格: 1,365円 レビュー評価:4.5 レビュー数:4 戦国時代というと、どうしても武将にばかり目が向いてしまい、上からの目線でしか見えていなかったという事に気付かされる。 本書はそういった「英雄たちの戦場」ではなく、普段はスポットライトが当たらない雑兵・庶民の戦国時代はどうだったのか、という事を様々な資料に基づき解明しようとしている。 そこには、今まで薄々知ってはいたが深く考えようとはしなかった、リアルな戦国の姿が浮かび上がってくる。 公然と行われる略奪・略取・人身売買。それらを生業としていた多くの無頼漢達。そしてそこから逃れようとする、しかし、ただ弱いだけではなかった強かな村人達。秀吉の天下統一により、戦場 |
島左近―仁義の智将 (戦国闘将伝) ![]() 価格: 500円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 表紙がコミックっぽいというか女性向けっぽいので 「オタク向け?」と敬遠してる方も多いと思いますが、 中身はごくごく普通の武将情報本です。 冒頭に左近の略歴漫画が掲載されていますが、 絵は硬派で劇画調の学習漫画チックなもので、 約20ページ程度のごくごく簡単な内容です。 オタクっぽい挿絵なども特にないので(地図や写真のみ)、 表紙が気になる方はカバーでもかけてしまえば 特に問題なく読めると思います。 内容ですが、税込み500円とは思えないほど充実しています。 |
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封印された日本史 ![]() 価格: 500円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 この著者ならではのユニークな歴史観が披露されている。 徳川綱吉が「生類憐れみ令」を出した理由(もちろん著者の推測だが)を明らかにしたのが特筆すべき点か。彼は異常だった、とする以外、この件に関して納得できる説明をした人を私は他に知らない。 「生類憐れみ令」こそ、日本始まって以来の平和と繁栄の時代―元禄時代を支えた大きな柱だったのかもしれないのである。 |
義に生きたもう一人の武将 石田三成 ![]() 価格: 1,365円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 「勝者は敗者の歴史を塗りかえる」とは、司馬遼太郎先生がよく指摘した言葉の一つである。 本書の序章の「石田三成の顔」や第1章「抹殺された石田三成」、第2章の「素顔の石田三成」を読むと、そのへんがよく理解できる。 のっけに唯一、江戸初期から残っている三成の肖像画の謎に関して言及している。裃のデザインが江戸末期のものという石田多加幸さんの証言をはじめ、発掘した骨の骨格、復顔した三成の顔との違いまで明らかにしている。第2章では石田屋敷や戦国当時の名城とうたわれた佐和山城がいかに消滅したが、現場検証に裏打ちされた深い考察力で解説してある。 第3章「三成と家康 |