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新説 桶狭間合戦―知られざる織田・今川 七〇年戦争の実相 (学研新書) ![]() 価格: 777円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 1,義元はこのときの尾張侵攻で,そのまま上洛しようという意図はなかった(戦闘の目的は,伊勢湾の交易を巡る利権争い),2,実際に戦闘に参加した信長の部隊と,義元の本隊は,兵力においてそれほど差がなかった(むしろ,義元の本隊には,運送部隊と工兵部隊もいたはずだが,ホームで戦う信長の部隊は戦闘部隊のみ),3,従来いわれていた奇襲も,近時一般化した正面攻撃説も,共に間違ってはいなかった,4,義元の本隊と前衛部隊の距離が離れすぎていた,5,最初に攻撃したのは,信長方の別働隊であり,義元の本隊がそれによって混乱したところへ,信長の本隊が正面突入した(この戦法は,その後も繰り返される信長軍の常套戦術であ |
戦国史の怪しい人たち―天下人から忍者まで (平凡社新書) ![]() 価格: 798円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 歴史ファンでなくても「真田十勇士」が実在の人物たちではないことくらいはわりと知っているのではないでしょうか? しかし、どこまでが史実で、どこからがフィクションかをきちんと調べていくのは意外と骨が折れるものです。本書は戦国史の有名人たちの虚と実、嘘とマコトを遠慮会釈無く丸裸にしていく良作です。新書一冊で聞いたことのある有名人は総ざらいなので、非常にお得感がありました。また、題材もどこかで聞いたことがある人たちばかりなので、酒の席での話のタネにももってこいかもしれません。 ただ、一応半熟歴史ファンを自認する私としては、ぜんぜん聞いたことの無い人たちが登場することの方がうれしかったです |
完訳フロイス日本史〈1〉将軍義輝の最期および自由都市堺―織田信長篇(1) (中公文庫) ![]() 価格: 1,200円 レビュー評価:4.5 レビュー数:5 著者ルイス・フロイスがポルトガル人宣教師であるが故に宗教的(キリスト教的)違和感なり異臭が伴うが、「中世日本のキリスト教布教活動、歴史的人物、庶民性」を鋭く甦らせ、映像化させる面白さは否めない。また、この時期に「外の目(非日本人の目)」で日本を見、日本の特質を述べたものとして特長があると思われる。中世日本におけるキリスト教布教活動は、歴史教育において表面的に触れられるのみであるが、この著書を読むと草の根の活動であり、徳川時代に鎖国政策とキリスト教の禁教政策が採られなければ、その後の日本の歴史展開が大きく異なったものとなっていたであろうと想像される。いくつか、この著書に特徴的な点を挙げてみよう |
伊達政宗 (Truth In History) ![]() 価格: 1,890円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 自分の興味のある戦国時代の話で非常に楽しく読むことが出来ました。説明も細部に渡り十分知識を深められました。特に現在の関東から東北地方にかけての最上氏、上杉氏、佐竹氏及び蒲生氏の領地をめぐる駆け引きが面白かったです。 同筆者の作品は前作の上杉謙信もそうだが詳細に関して知ることが出来歴史への認識をふかめられますので、次回作品にも期待しています。 |
戦国時代用語辞典 ![]() 価格: 1,680円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 戦国時代のことは詳しく書かれている本は少ないので知らない言葉もあろうかと購入しましたが普通に小説を読み、かつ前後の意味を考えればこう言う事だと分かるようなことが大半でした。 軍の成り立ちや城作りのことは本ではそれ程詳しくないので興味を持って読めはしましたがもう少し詳しく書かれていると思っていた分、拍子抜けしました。 |
石田三成と大谷吉継 (名将・名軍師立志伝) ![]() 価格: 500円 レビュー評価:1.0 レビュー数:1 三成についても、吉継についてもほとんど知らないという、 戦国にはまったばかりの、 本当に「超」初心者向け、若者向けの本です。 若者読者向けのマンガも掲載されています。 最近の戦国ブームに合わせて、 超特急で作った本という感は否めません。 元々吉継に関する記録は少ないので、 豊臣政権の大まかな流れに、 数少ない吉継のエピソードをなんとか絡めたような内容になっています。 長宗我部元親(←信親でしょうが!)と仙石秀久(えぇ?!)の2人が、 戸次川の戦いで討ち死にした |
守りの名将・上杉景勝の戦歴 (新書y) ![]() 価格: 872円 レビュー評価:5.0 レビュー数:4 上杉景勝には「上杉征伐の際、方向を変えて西に戻り始めた家康の背後をつかなかった」「なぜか最上を攻め始めた」というミステリーがあり、私がこれまで読んだ種々の小説や解説書では、直江兼続と景勝の考え方の相違がそこにあった…という解釈がなされていました。そういう書物はおおむね兼続を主として描いているものであったせいか、兼続の優秀さと景勝の判断ミス(や愚直さ)を対比させる作為のようなものを感じるものが多く、これってほんとなのかな?と感じていました。三池氏は当時の景勝の領国整備のありかたをじっくり検証してゆき、一連の景勝の行動について、従来の解釈とは別の、とても妥当な解釈を示してくれていると思います。色 |
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関ヶ原前夜―西軍大名たちの戦い (NHKブックス) ![]() 価格: 1,218円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 関ヶ原の戦いに至るまでの毛利、上杉、宇喜多、島津など 主だった西軍大名それぞれの家の事情が克明に追われている。 例えば毛利は「三成に担ぎ出されて仕方なく」といった受動的な立場ではなく 露骨に西国での自領拡張をもくろんで積極的に九州や四国で自軍を展開している。 宇喜多は家康が巧妙に家中の内紛に介入し有力家臣を懐柔していた。 島津は複雑な家中の対立が関ヶ原での参陣に人数を集められなかったことに 大きな影響を与えていた。 一律的な分かりやすい、後日幕府に都合がいいように修正された史観でな |
戦国時代は裏から読むとおもしろい!―「敗者」から見たもうひとつの戦国合戦史 (青春文庫) ![]() 価格: 580円 レビュー評価:3.5 レビュー数:3 NHK大河ドラマ始め戦国時代ものというと、信長、秀吉、家康に貫かれ、せいぜいご当地代表として信玄、謙信、政宗、元就(不思議と北条早雲がとりあげられない)などB級武将どまり、ようやく近頃は、利家、一豊、謙続らCクラスの武将もTVドラマの主人公に登場するようになったけれど、敗者となると、時代を読み違えたバカ者扱いか、でなければ、主人公を引き立てるバイプレイヤーの役回りしか充てられて来なかったので、およそ注目されることもなく、歴史の彼方に埋没していたのが実情だった。 そうした戦国の敗者たちに、あらためて光を当てようと試みたのが本書。 あと一歩というところもまで行った武将、為 |