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敗者から見た関ヶ原合戦 (新書y) ![]() 価格: 840円 レビュー評価:4.5 レビュー数:10 我々が史実だとおもっていることの、少なからぬことが 「事実」と違う可能性があることを本書は教えてくれます。 それは、決して新たな発見に頼るものではなく、通説も 視点をかえれば別な地平が広がるという、知の楽しみへの いざないであります。 淀殿と北政所様の不仲が、豊家大名の分裂の原因の一つとの 従来からの視点を明確に否定しているあたりなるほど思いました。 同様に、島津氏の夜襲案否決が関が原での独自の戦いの遠因に なったとの説にも疑問を呈しておりますが、推測の範疇であり この辺は島津家の史書 |
渡部昇一の戦国史入門 ![]() 価格: 998円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 『渡部昇一の古代史入門』『中世史入門』につづく完結篇。 自らの知識と経験をふまえての頼山陽「日本楽府」の読み下しと解説。 非常に濃い内容で、教えられること満載である。 もはや現代人には読むことが難しいこのような類の本を渡部氏以外の誰が挑むことができるだろう、、と思わざるを得ない。 現代ではすっかり忘れ去られているこの歴史書は、やはり私たちは見直さなければならないのではないだろうか。 |
江戸の殿さま全600家―創業も生き残りもたいへんだ (講談社プラスアルファ文庫) ![]() 価格: 780円 レビュー評価:3.5 レビュー数:3 登場人物というか・・・読み物というより辞典的に利用したい一冊でした |
逆説の日本史〈11〉戦国乱世編―朝鮮出兵と秀吉の謎 ![]() 価格: 1,680円 レビュー評価:5.0 レビュー数:7 著者は、秀吉の事跡を検証するにあたり、信長、秀吉、家康と続く流れの中で評価しなくてはならないと主張しています。 また、歴史を評価する際には、大きな視点でみると違った側面が現われてくると言っています。 著者の意見が正しいがどうかは別として、歴史をみる際にはこういう視点が大事だなと感じさせてくれる一冊でした。 この流れの中で改めて秀吉の行動をみると、着実に信長の計画を受け継ぎ、形にしていると感じました。 非常に好機をものにするのがうまい実務者です。 ただ、惜しいのは天才的な実務者ではあったが、信長と違って発案者としては普通 |
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真田一族―家康が恐れた最強軍団 (Truth In History) ![]() 価格: 1,890円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 真田一族の本ではありますが、武田信玄の真実、関が原の合戦の真実、大阪の陣の真実、を、これまでの固定概念に捉われずに書き綴った力作です。最期まで、目からうろこの落ちる思いで読みきりました。 これまで腑に落ちないと感じていた歴史の疑問点が、一気に解決した気分です。 |
時代考証 おもしろ事典 TV時代劇を100倍楽しく観る方法 ![]() 価格: 1,365円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 時代劇が100倍面白くなるかどうかは不明ですが、こまごまとした知識が一杯でした。時代劇のエンドロールでは、「考証 ○○○○」というテロップが流れますが、そういう人たちも苦労しているんだな、と分かりました。 取り上げられている話題は、「戦国時代の馬は背の低い在来種だけれど、現在は絶滅寸前なので、TVではサラブレッドを使う」などの有名なものから、「武士は左腰の刀が抜け落ちないように、現代とは反対の右側から馬に乗る」といった始めて聞く話まで、実にいろいろです。 こんなに昔の風俗・習慣に詳しい作者は文学部史学科卒。TVのクイズ畑を皮切りに、時代物を中心に長年仕事をしてい |
黒田官兵衛―秀吉も一目おいた天下人の器 (PHP文庫) ![]() 価格: 670円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 信長、秀吉、そして家康という戦国時代のクライマックスを駆け抜けた一人の大名の人生をダイナミックに描く。 戦乱の見通しのない中で、先見性をもち、またヒューマニズムあふれる精神をもった生きざまが浮かび上がる。筆者の言うところの関ヶ原の「稚気」がずっしりと重く響く。キリシタン大名としての側面がよく研究され、取り込んである。 |